ポータルサイト「Excite」を運営するエキサイト(渋谷区恵比寿4)が6月、本社の入る恵比寿ガーデンタワー1階にオープンしたインターネットステーション併設型アートショップ「Excite Broadband Station TOKYO ART SHOP」がオープンから約1カ月を迎え、順調に客足を伸ばしている。
同社がコンビニエンスストア「ファミリーマート」などと併設するかたちでこの区画にブロードバンドステーションを開いたのは2002年。「当初はインターネットそのものの普及を目指していたが、これからはネットを通じた『文化的』サービスの供給を広げていきたい」(同社・メディア本部ダイレクトビジネス部、田原大樹マネージャー)と、業態転換の必要性を感じたという。
新たにオープンした「TOKYO ART SHOP」では、Excite内でアート情報を発信する公式ブログ「TOKYO ART PATROL」の運営会社フェイバー(中央区)と協力。同ブログで編集長を務め、展覧会企画・プロデュースなどで活躍する立川直樹さんが「クリエーティブディレクター兼スーパーバイザー」として監修を務める。
扱うのは、アンディ・ウォーホルや寺山修司、宇野亜喜良さんら国内外アーティストの写真集や書籍、ポストカード、MoMAミュージアムショップグッズなどの「アート」関連グッズ、絵画、写真作品など300~400点ほど。インターネットは、エントランスのカウンターで受け付けを済ませ無料で使える。制限時間は1時間。
店内に置くパソコン台数は従来の10台から4台へと減ったが、「ライフスタイル提案に特に力を入れているExciteのコンセプトを伝える場にしたい。とがったもので我々らしい独自の展開を図る」(同)という。客層は、「改装前は目的客が多かったが、アート関連グッズを置いたことで外国人のビジネスマンなど周辺に務める人の出入りが増えた」(同)。実際に商品を購入していく客も多いという。
今後は公式ブログでも情報を公開するほか、企画展も随時行っていく予定。営業時間は10時30分~20時。土曜・日曜・祝日定休。