KDDI(千代田区)は7月17日、三菱東京UFJ銀行(千代田区)との共同出資によるネット専業銀行「じぶん銀行」を開業し、同日、渋谷にインフォメーションカウンターを開設した。
じぶん銀行は、携帯電話から預金や振り込みなどができるネット銀行で、PC(パソコンバンキング)や音声通話(テレホンバンキング)からのサービスも同時に提供。特にサービスを充実させるauをはじめ、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの3キャリアが対応する。
インフォメーションカウンターは「ネットの世界だけではなく、リアルに触れられる場所があってもいい」(同行・経営企画本部)との考えから開設。同銀行の各種サービスを案内するほか、口座開設の申し込みを受け付ける。場所はハチ公広場前の商業ビル「大外ビル」(渋谷区道玄坂2)1階。今年4月にオープンしたKDDIのコミュニケーション施設「KDDIイベントスペース」内に3席を設けた。同カウンターでの口座開設は携帯電話と身分証明書で行う。
auユーザーに特化したサービス「じぶん通帳」は、専用アプリをダウンロードすると電話番号をそのまま口座番号として利用できるほか、アドレス帳からauユーザー同士で振り込みもできる。通帳機能には、グラフで定期預金を確認できる「貯金計画」や振り込み履歴を残す機能、電子マネー「Edy」のチャージ機能なども含まれる。「じぶん銀行決済」は、いずれもauのみでアクセスできる既存サイト「auショッピングモール」「auオークション」で使う代金を同行口座から引き落とせるサービスで、手数料はかからない。
カウンターをはじめ、PCなどから申し込める同行専用のキャッシュカードも発行。共同出資先の三菱東京UFJ銀行に加え、ゆうちょ銀行のATMから入出金が可能となる。入出金後には、詳細を案内するメールが携帯に届く。携帯電話からは、同行と提携するATMやPCに対してセキュリティー操作も可能。携帯電話、PCからの振り込み手数料は、じぶん銀行と三菱東京UFJ銀行であれば無料。今後は、外貨預金やカードローンなどのサービスを年度内に始める計画。
営業時間は11時~19時。