米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン) 3G」の販売を7月11日に控え、「ソフトバンク表参道」(渋谷区神宮前1、TEL 03-6406-0711)前には同9日夜の段階ですでに20~30人の行列ができた。
ソフトバンク表参道は、iPhone 3Gを先行販売する唯一の店舗。販売は早朝7時からで、正午に一斉販売する全国の取扱店に比べ5時間早く売り出す。同店舗前には、一刻も早く手にしたい人々の列ができ、ビニールシートで陣取るグループや、折りたたみいすに座りその時を待つ人々の姿が見られる。
行列の先頭は名古屋から来た佐野博之さん(24)。Mac製品のファンという佐野さんは、名古屋工業大学で情報工学を専攻する大学院生で、iPhone 3Gを一番に手にするため7月8日早朝に訪れた。同日24時ごろ、同店関係者が整列を求めたため、その時点で集まっていた7~8人がじゃんけんで先頭を決めることになり、勝ち残った佐野さんが「一番」を手にした。
「iPhone 3Gはモバイルでのインターネットの概念を変える」と話す佐野さん。指によるタッチ操作やサイトの読み込み速度に加え、パケット定額プランを設けたことなどを高く評価。一方で、同機はネット専用で使い、携帯電話は他社のものをこれまで通り継続して使うという。
9日の夜8時から並び始めたという都内在住の男性会社員は、「数十年にわたりMacユーザー。今回の製品にも期待は大きいが、ネット接続のスピードが心配」と不安げな様子も。他社の携帯を使う同男性も、今後最も安い利用料金プランに変え、iPhone 3Gと他社の携帯電話の2機を併用する予定だという。
iPhone 3Gは、昨年米国で販売された米アップルのスマートフォン「iPhone」の最新機種。初代iPhoneに比べ通信速度が2倍になったほか、マルチタッチインターフェース搭載、GPS内蔵などの機能も。11日に迫った日本での発売に注目が集まる。
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