渋谷のミニシアター「シアター・イメージフォーラム」(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)は7月12日より、巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作「8 1/2(はっか にぶんのいち)」(1963年)を25年ぶりに劇場公開する。
1950年に監督デビューし、旅芸人ザンパノの孤独を描いた「道」(1954年)の世界的ヒットで国際的名声を高めたフェリーニ。「映像の魔術師」と呼ばれるゆえんにもなった幻想的な世界観は、没後15年経った今も根強い人気を誇る。
フェリーニの自伝的作品とも言われる「8 1/2」は、これまで権利所有者間のトラブルなどで劇場公開が困難になっていた「いわく付き」の作品。名優マルチェロ・マストロヤンニ演じる映画監督の苦悩を、夢と現実が入り交じるやや難解な世界観で描き出した同作は、フェリーニ作品の中でも人気が高く、すでにブロードウェーミュージカル「ナイン」として舞台化、映画「シカゴ」(2002年)のロブ・マーシャル監督によって映画化されることも決定している。
日本ではDVD企画・制作などの「IMAGICA TV」(港区)が今年5月、デジタルリマスター版DVDを発売、劇場公開権を取得した映画配給会社「ザジフィルムズ」(目黒区)が25年ぶりの劇場公開に乗り出す。劇場では、オリジナルネガを修復し、鮮やかによみがえらせた「完全修復ニュープリント版」(同社)を上映する。
シアター・イメージフォーラムで先行ロードショー。入場料(当日)は一般=1,800円、学生=1,500円。今後全国順次公開予定。
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