人気漫画「北斗の拳」の25周年記念プロジェクト「HOKUTO7 PROJECT」の関連イベント「北斗の拳7Artist」が7月7日、タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1)で開かれ、同プロジェクトに参加した7組のアーティストと同作の作画を手掛ける原哲夫さんが登場した。
北斗の拳は、世紀末を舞台に「北斗神拳」の伝承者、ケンシロウの戦いを描くアクション漫画。1983年に週刊少年ジャンプで連載がスタート、その後もテレビアニメ化されるなど人気を誇っている。HOKUTO7 PROJECTは、連載開始25周年を記念し、映画やアートなど7つの企画から成るプロジェクト。関連企画の1つ「北斗の拳7Artist」では、人気アーティスト7組が独自の視点でキャラクターをリデザインする。
参加アーティストは、CGアニメ「ザ・ワールド・オブ・ゴールデン・エッグス」などで知られるアニメディレクター文原聡さん、クリエーター集団「デビルロボッツ」代表、キタイシンイチロウさん、画家とアーティストのダブルネームを持ち、彫り師としても活躍する井上文太さんら。子ども風の体型で幼く変身したものや力強いタッチで迫力を増したもの、ロックミュージシャンに変身したものなど、各アーティストの個性が出るさまざまな表情の「北斗の拳」が誕生した。
7月7日七夕に行われた同イベントには、「77人」の観客が参加。リデザインしたキャラクターが映し出されたスクリーンを前に、各アーティストがそれぞれの思いを語った。かわいらしさの中にも「毒」のある、若年層にも受けそうなキャラクターを発表したキタイシンイチロウさんは「リデザインしたキャラクターを通して北斗の拳を知らない若い世代にも良さを伝えたい」と話したほか、自身考案のキャラクターでアニメ監督も務めるウラタスパンコールさんは「自分のスタンスを壊さずに、どれだけ北斗の拳のキャラクターを出せるのかチャレンジした」と繊細なタッチでユーモアのある表情が楽しめる作品を振り返った。
代表作「三国志大戦」などで知られるイラストレーターの広瀬総士さんは迫力あるワイルドなキャラクターを制作。「自分が普段描くキャラクターで納得のいくケンシロウにした」とキャラクターに対する思い入れを話した。イベントの最後には原哲夫さんも登場。「アーティストの異種格闘技」と今回の企画を表現、各アーティストのレベルの高さをたたえた。
今回「北斗の拳7Artist」で制作された作品は、9月14日から10月19日まで青山のギャラリー「GoFa」で展示される。9月13日にはファン感謝イベント「帰零祭」を開催、今秋にはテレビアニメ「北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王」の放映も予定している。
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