外食事業を手掛ける春秋(千代田区)は6月30日、恵比寿駅前にレストラン「春秋ユラリ」(渋谷区恵比寿南1、TEL 03-5725-7970)をオープンした。
「春秋」業態は、1986年に1号店「三宿店」をオープン、都心を中心に恵比寿新店を含め6店舗を展開する。総合プロデュースを手掛ける同社・杉本貴志社長は自社店舗のほか、「無印良品」や「ハイアット」(東京・京都・シンガポール)、「シャングリラホテル」(香港・バンコク・上海)など国内外の高級ホテルやレストランの商業空間デザインを多数手掛けるインテリアデザイン事務所「スーパーポテト」の代表でもある。
新業態「春秋ユラリ」の新たな試みの1つが、店のロゴデザイン。文字の一部が波打ったように揺れているロゴを、人気グラフィックデザイナーの原研哉さんがデザインした。店内は、他店舗の内装の特徴だった「自然観」を一新。石や鉄、木などの資材を使ってきた従来に比べ、「光」を取り入れた空間にした。店内は、「波紋」と「木漏れ日」をコンセプトとした2エリアで構成。天井や壁に「光のアート」を映し出す。店舗面積は97.56坪、客席数は全110席(個室5室、半個室3室、テーブル席、カウンター)。
料理は和食をベースに、イタリアンやエスニックなどのジャンルを取り入れたもの。契約農家や漁港から直送される有機野菜をはじめ、魚介類、自然に近い飼育法で育てられた牛や豚肉など、「厳選した」(同社)素材を使う。
メニューは、「鹿児島産 知覧鶏 炭火焼」(1,400円)などの肉料理や、「愛媛三津浜産『あぶらめ』焼霜造り」(1,680円)、「北海道利尻産『海水うに』」(1,050円)など全国の魚介を使ったものなど。季節の野菜で作る冷菜、グリルなどの「野菜のコース仕立て『Farm』」(4,800円)、豆腐と氷を組み合わせた「豆乳のフローズン」(2,000円)、イタリア産トリュフの「サマートリュフ鉄釜飯」(20,000円)などの創作メニューも充実させた。
アルコールは、ビール(880円)、日本酒(750円~)、焼酎(700円~)、カクテル(1,260円~)など。シャンパンは30種類、ワインは150種類以上を常備する。和歌山の「南高梅」(900円)や、熊本の「デポコンリキュール」(950円)などの果実酒のほか、フルーツジュース「宮崎マンゴー」(900円)など、ドリンクも各地のフルーツを用いたものが目立つ。客単価は昼=1,200円、夜=8,000円。
営業時間は11時30分~14時30分(ランチ)、17時~23時30分(ディナー)。
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