ロボットベンチャーのスピーシーズ(渋谷区鶯谷町)は6月19日、来年春に本格的サービス開始を予定する「ロボット放送」の概要を明らかにし、その「端末」となる家庭用メディアロボットの新機種を発表した。
ロボット放送は、「ロボット放送局」「ロボット放送番組」「家庭用メディアロボット」の3つの要素で構成される。ロボット放送局は、ロボットにさまざまなコンテンツを提供する放送局として展開し、ロボット放送番組は、ロボット放送局から配信されるロボット専用のコンテンツを指す。家庭用メディアロボットは、そのコンテンツを受信し再生する機器となる。来春の本格サービス開始に向けて、今月より試験放送を始めた。
家庭用メディアロボットは現時点で、小型2足歩行ロボット「SPC-101」と、来年2月に発売予定の第2弾ロボット「NNR-1」の2機。両機とも、頭部にカラービデオカメラを搭載し、画像監視や認識ができる。音声認識エンジンも内蔵し、送信したメッセージがスピーカーから流れる。両機ともバッテリーで可動する。
NNR-1の想定価格は、SPC-101の336,000円に対し、6万円~8万円の低価格に設定。ボディーの高さは、SPC-101より10センチ小さい23センチ。重量は1.5キロ (SPC-101)から3分の1の0.5キロまで軽量化した。
操作は、ロボット放送受信アプリケーション「ボットローラー(BotRoller)」をインストール後、動作が組み込まれたパソコン内のアイコンを選択することで、インターネットやロボット放送局のサーバーを通じて、動作付きのメッセージや音楽とシンクロさせたダンスや楽器演奏の動作を楽しめる。
6月30日には、「SPC-101」、miniSDカード1枚、ロボット放送受信アプリケーション「ボットローラー(BotRoller)」がセットになった「ロボット試験放送評価キット」(399,000円)を発売する予定。
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