インテリア・雑貨ブランド「Francfranc(フランフラン)」などを展開するバルス(渋谷区神南1)は4月中旬、イタリア・ミラノ市内にデザイン、情報を発信するための拠点を開設した。ショールーム、デザインオフィスを構える複合施設で、国内外の企業やアーティストとの協業の場に充てる。
施設名は「spazio BALS」。白を基調に、黄色とブルーをポイントに差した空間は、イタリアで活躍するデザイナー、フランチェスコ・ロタさんが内装を手がけた。広さは1階、2階を合わせ約545平方メートル。
1階は、多目的スペースとして活用。自社ブランドの商品を紹介するショールームのほか、企業やブランドとのコラボレーション、情報発信スペースとして機能する。2階オフィススペースでは、デザイン業務を中心に、ヨーロッパのデザイナー、メーカーなどともコミュニケーションをとり商品開発を行う。
4月16日~21日に行われた家具見本市「ミラノサローネ」では、オープン直後のショールームでエキシビションも開催。メディア関係者らに向けて、自社ブランド「フランフラン」や総合家電ブランド「amadana(アマダナ)」など、日本プロダクツの魅力をアピールした。
施設には社内デザイナーを中心としたスタッフが中長期的に滞在。インテリアなど「デザインの本場」とされるミラノでのリサーチや研修で、商品開発力の強化につなげていく狙い。