ホテル「CLASKA（クラスカ）」（目黒区中央町、TEL 03-3719-8121）が3月29日リニューアルオープンし、2階には同ホテル初の自主ギャラリー＆ショップが登場した。

　横長の空間を利用して作られたのは、「Gallery＆Shop DO（ドー）」。ギャラリー名は日本語の「どう」や行動・活動するなどの意味の英語「DO」から名付けたという。「オープニング企画では、47都道府県各地から集めた47の品々を一堂に展示。別空間になった独立スペースでは47分の1の企画として、近江の麻を取り上げた企画展も同時開催している。

　47のアイテムは、うちわや塗物などの工芸品をはじめ、工場ラインで生産される工業製品など。ユニークなものでは「初音ミク」などアイデアそのものが日本らしいプロダクトのソフトなども展示。アイテムは一部を除き販売も行っている。5月18日まで。

　同時開催中の展示「白」は、滋賀・近江の麻作りに焦点を当て、江戸時代に作られた大麻が織り込まれた麻の布を、職人が「今の布」で表現。画家で近世麻布研究家の吉田真一郎さんが監修を務めた。クラスカでは併設のショップ空間も含め、今後も日本製のプロダクトにテーマを絞り、企画展などを開催していく予定。プロダクトは、リニューアルに伴い開設したオンラインサイトでも販売していく。

　今回のリニューアルで、1階ロビーには旬菜料理店「kio・kuh（キオク）」がニューオープン。3階には展示会や撮影など多目的に使えるイベントスペース「CLASKAスタジオ」がオープンした。客室も、畳スペースを設けた「和室」3部屋を新たに加え、「日本発」ホテルとしての情報発信力を強化していく。

新たに加わった和室部屋の様子（関連写真）ホテル「クラスカ」再始動へ－3月全面リニューアルオープン（シブヤ経済新聞）CLASKA