世界の短編映画を紹介し、今年で10周年を迎える「ショートショート フィルムフェスティバル」がラフォーレミュージアム原宿(渋谷区神宮前1)などをメーン会場に、6月6日から14日まで開催される。
今年は、同時開催するアジア地区の優れたショートフィルムを上映する「ショートショート フィルムフェスティバルアジア」も5周年を迎える節目の年。3月17日に行われた記者会見では、今年初めて打ち出す企画など、映画祭の概要が明らかになった。
今年は、「インターナショナル」「アジア」「ジャパン」の3部門で構成される「コンペティション」部門で、世界各国から集まった約3000本の中から選出された約80本がノミネート。「スペシャルコンペティション」部門として、環境問題に配慮した「ストップ! 温暖化部門」を新設。同部門では、「チーム・マイナス6%」と連携して、温暖化に関するショートフィルムを上映する。同部門にはFMラジオ局「J-WAVE」のリスナーが審査する「J-WAVEアワード」も設置。
今年初の企画ではほかに、「MSN」ウェブ上で短編作品を募る特設サイト「MSNビデオアワード」も新設。作品募集に加え、同映画祭の過去の作品24本や、今年のコンペティション出品作品の予告映像などを配信、ユーザー投票などで最優秀作品1本が選出する。ネット応募は5月6日まで。
プレミア上映では、浅野忠信さん、中村獅童さんなど6人の著名人が監督を務めた話題作「R246 STORY」の上映も。同作は、「国道246」を舞台にした各監督の6本のオムニバスショートフィルムで、「ショートショート フィルムフェスティバルアジア」内での上映を予定している。
ジョージ・ルーカス監督、ウォン・カーウァイ監督、ヴァンサン・カッセル監督ら10人の著名監督が登場するのは、10周年記念企画「10人のマエストロ」。日本からは、巨匠・三池崇史監督が参加する。上映作品の中には日本初公開の作品もあり、今年の目玉企画の1つになりそうだ。
ショートショート フィルムフェスティバルは、世界の公募作品の中から、日・米の実行委員会が選んだ作品をコンペティション形式で上映。1分~25分の規定時間の中で制作される作品は、テーマや演出、言語など表現もさまざま。グランプリ受賞作は、次年度・米アカデミー賞短編部門の選考対象にもノミネートされる。
今年は、同映画祭実行委員会代表の別所哲也さんが横浜・みなとみらいに開いたショートフィルム専門劇場「ブリリア ショートショート シアター」と原宿会場で映画祭を同時上映。イベントはその後、国内を巡回し、9月にはメキシコシティーでの開催も控える。チケット発売は5月1日を予定。
みなとみらいにショートフィルム専門映画館-別所哲也さん設立(ヨコハマ経済新聞)浅野忠信さんら6人が監督に-映画「R246 STORY」製作発表(市ケ谷経済新聞)原宿で「ショートショート フィルムフェス」-世界の短編映画集結(シブヤ経済新聞)ショートショート フィルムフェスティバルMSNビデオアワード