グーグル（渋谷区桜丘町）は3月14日、リリー・フランキーさん、NIGO（R）さんら9人の著名アーティストとコラボレートした、パーソナライズ可能なホームページ「アーティスト iGoogle」を公開した。

　iGoogleは、検索ボックスをはじめニュースなどの情報、カレンダー、時計といったガジェット（ミニアプリケーション）など好みのコンテンツを組み合わせ、ユーザー独自のGoogleホームページが設定できるサービス。「Internet Meets Art」をコンセプトに、デザイン性の高い背景画や独自ガジェットを提供するアーティストiGoogleは今後、グローバルに展開していくという。

　世界に先駆け公開された第1弾は、リリー・フランキーさん、NIGO（R）さんら若者にも人気の著名クリエーターをはじめ、ファッションブランド「ヒステリックグラマー」デザイナーの北村信彦さん、建築家・隈研吾さん、パルコなどの広告デザインでも活躍するアートディレクターの野田凪さんら豪華な顔ぶれがそろった。

　リリーさんは、風景の中にキャラクターが「こっそり」登場する背景で、犬キャラ「ペロ」が曜日と時間を知らせる「ペロ時計」などのガジェットを制作。自身のブランド「A BATHING APE（R）」の定番にもなっている迷彩柄を背景にしたのは、NIGO（R）さん。アーティストコンテンツでは腕時計型のガジェットを用意した。

　隈さんは、インターネット上に「リアルな空間」を表現した建築家らしい背景をデザイン。建築ディテールを紹介するスライドショーガジェット「隈研吾ポートフォリオ」などを展開する。このほか、ユニークなのは今回、故人にも関わらず「漫画家」として参加した手塚治虫さん。背景やガジェットに鉄腕アトムなどの人気キャラクターが登場する。

　背景やガジェットは従来のiGoogleと同様、時間帯によって変化するほか、特定の日付けや時間のみに登場する「プレミア画面」も用意したという。サービス公開にあたり、同13日には渋谷セルリアンタワー「能楽堂」でリリーさん、アーティスト日比野克彦さんらが会見に出席したほか、リアルイベントでは14日から京都で始まるライトアップイベント「東山花灯路」でのアート展示、六本木ヒルズの限定カフェ「iGoogle Art Cafe」（4月12日～24日）などの企画を展開する。

アーティストiGoogle「万年筆が似合う著名人」にリリー・フランキーさんら（シブヤ経済新聞）著名人が「携帯灰皿」をデザイン－ロゴスギャラリーで企画展（シブヤ経済新聞）