「足のバレーボール」とも呼ばれる東南アジア発祥の球技「セパタクロー」の魅力に迫るスポーツイベント「蹴-kelu-」が3月10日夜、渋谷のライブハウス「O-East」(渋谷区道玄坂2)で開かれ、DJやMCによるライブさながらの演出の中、集まった500人以上の若者が「空中」の格闘戦を楽しんだ。
イベントは、NPO法人KOMPOSITION(コンポジション、渋谷区南平台町)が、セパタクローの認知拡大を目的に開催したもの。同法人はこれまでにも、渋谷エリアを中心に合法的グラフィティアートやストリートバスケットボール大会などの活動を展開、若手アーティストやスポーツ選手らに「表現の場」を提供してきた。
会場となったO-Eastにはこの日、日本を代表するトップクラスのセパタクロー選手が集結。大音量のBGMが流れる中、各選手が特設コートに登場すると、同イベントの仕掛け人でもある矢野順也選手がマイクを手に「今日は、初めて見る人にもセパタクローの魅了を知ってもらいたい」と意気込みを語った。
試合は、1セット15点先取の1セットマッチ、決勝戦は2セットマッチのトーナメント戦。3人1組となり、「玄武」「朱雀」「青龍」「白虎」の4チームが優勝を争った。観客は、柔軟性のあるかご状のボールと足のみで繰り広げられるダイナミックな「空中戦」を前に終始興奮気味。見慣れない競技に始めは反応が遅れる場面も見られたが、弾丸サーブや時速100キロ以上にも及ぶアタック技が次々と披露されると、手拍子や声援などで試合を盛り上げた。
試合はデュースを繰り返す接戦の末、「回転猿」の異名を持つアタッカーNoRiさんらが活躍を見せたチーム「白虎」が優勝。赤いユニホームで観客を魅了した「朱雀」は準優勝に輝いた。イベントでは途中、フリースタイルフットボールなどのパフォーマンスも行われた。
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