2007年ベルリン国際映画祭でグランプリ(金熊賞)を受賞した「トゥヤーの結婚」(ワン・チュアンアン監督)が2月23日より、渋谷・Bunkamura「ル・シネマ」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9264)で公開されている。
同作は中国内モンゴル自治区の西北部の草原で家族と暮らす女性トゥヤーの波乱に満ちた人生を描く物語。ダイナマイト事故で下半身まひとなった夫バータルに代わり、幼い子供を養うため過酷な労働に耐える主人公トゥヤーは、その苦難を見ていた夫から離婚を迫られ、夫への愛や家族の生活のためにひとつの決断を下す。
2000年のデビュー作「月蝕」でフランス、ロシアなど各地の国際映画祭で脚光を浴びた王全安(ワン チュアンアン)監督の最新作。現代の中国を独自の視点で新鮮に描き出し、2007年ベルリン国際映画祭グランプリ(金熊賞)に選ばれた。
公開初日、都内では唯一の劇場となったBunkamuraル・シネマでは、各回とも満席となるなどの盛況ぶりを見せた。同作の公開記念特別メニューとして、渋谷に1号店を構える中国火鍋専門店「小肥羊」(宇田川町)では、映画にも登場する羊の丸焼きを「トゥヤーのソーパーロー」(980円)として提供している。
同作は、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー。