表参道や代官山など買い物客でにぎわう都内の商業エリア各地で2月24日午後、仏高級ブランド「イヴ・サンローラン」のゲリラプロモーションが行われた。
エナメルベルトでウエストをマークしたダウンベストにフード付きパーカー、レギンスと全身を黒のオリジナルコスチュームで固めたモデルたちが配布したのは、2008年春夏のキャンペーンモデルも務めるケイト・モスさんをフィーチャーしたビジュアルペーパー「MANIFESTO(マニフェスト)」(タブロイド版、24ページ)。
宣言、声明書などを意味し、選挙時には「公約」の意で用いられることもある「マニフェスト」には、2005年春夏シーズンから同ブランドのクリエーティブ・ディレクターを務めるステファノ・ピラーティさんによるファションメッセージが込められている。昨年10月、ロンドン、ミラノ、ニューヨーク、パリで配った第1弾に続き、今回は配布場所を東京、香港(4月予定)まで広げた。
都内ではこの日、神宮前交差点からハナエモリビルの間で重点的にパフォーマンスを行った表参道をはじめ、代官山、銀座、新宿の4エリアで計2万部以上を配布。黒一色のモデルが街を練り歩いたパブリック・インスタレーションでは、通行人も足を止め、ビジュアルペーパーや「MANIFEST S/S ’08(マニフェスト春夏 ’08)」と書かれたメッセージに見入っていた。
2月25日にはイヴ・サンローラン公式サイト(ysl.com)でキャンペーンの舞台裏を追った動画をプレミア公開。タブロイド版は各直営店のほか、都内のクラブやアートスペースなどでも配布予定。