奈良県は2月20日、代官山駅近くに拠点を構える県のPR施設「奈良県代官山iスタジオ」(恵比寿西1、TEL 03-3461-5550)を、来年度中に売却する方針を明らかにした。2008年度予算案公開に伴い正式発表したもので、今後都内でのPR戦略を見直すとともに、売却益を地域医療提供体制の充実に充てる。
代官山iスタジオは、1968(昭和43)年に建設された県職員向け施設・旧「奈良県渋谷寮」を、一般開放施設としてリニューアルするかたちで2005年10月にオープン。商業エリアとして買い物客らが集まる代官山の好立地を活用し、施設内には展示スペースや、多目的に使えるイベントスペースなどを開設。企画展やフード企画などを通じ奈良ゆかりの文化を紹介してきた。
今後首都圏での観光情報発信、物産販売促進などのプロモーションを見直す戦略推進事業の一環として、施設(土地・建物)の売却に踏み切る。売却収入として年度内に計上する41億円のうち40億円は、県立医科大学、病院施設整備のための基金(新設)の積み立てに充てる。
奈良県によると、施設は10月以降をめどに引き渡しなどの準備を進め、年末までに一般営業を終了(予定)。今後一般入札などの方法で売却先を決める。
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