「映像」をテーマに、国内外で活躍するアーティストを招き、さまざまなライブ・パフォーマンスを行う企画展「映像をめぐる7夜」が2月21日より、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス、TEL 03-3280-0099、以下写美)地下1階展示室で開催される。
同展は、これまでにもさまざまな展覧を打ち出してきた写美が新たな試みとして行う企画展。アーティストが日替わりで7夜にわたり登場し、身体、音、空間、時間などを「映像」との組み合わせによる上映や展示、ライブ・パフォーマンスなどを行う。
「壁」をキーワードに、即興演奏やサウンド・インスタレーションなどの音楽活動を行う足立智美さんと、他分野のアーティストとのライブセッションなどで表現活動の幅を広げる映像作家の石田尚志さんはインスタレーションなどでセッションを行う。CMディレクターでイラストレーターの小田桐昭さんは、国内における広告映像の歴史を自身の作品を交えながら広告の過去、現在、未来をレクチャー。現代美術家の豊嶋康子さんは、映画の表現技法を実験的に試みる「実験映画」の草分け的存在の飯村隆彦さんの代表作を分析するかたちでセッションを行う。
そのほか、映像評論家の西村智弘さん司会のもと、「知覚への直接的な刺激を与える」手段として、テレビなどで見る視覚効果「フリッカー」(ちらつき現象)を取り入れた映像作品などを上映。さまざまなライブイベントを企画・プロデュースしてきた生西康典さんらのオリジナル映像に、サウンドアーティストの角田俊也さんらが作り出す音と、ミュージシャン・山本精一さんのギター演奏が折り重なったパフォーマンスなども披露される。
出演アーティストは16人。会場では、さまざまな手法を用いた実験的なセッションのほか、新作パフォーマンスなども即興で行われる。
開場は17時30分または18時30分。入場無料。開催日は2月21日~24日、28日~3月1日。