バレンタイン商戦で個性を打ち出す商品も相次ぐ中、人間の生活などを通して輩出される二酸化炭素(CO2)を、発展途上国のプロジェクトで削減したCO2とオフセット(相殺)することができる「エコ」ギフト付きのユニークな商品が登場した。
個人や企業などが排出するCO2のオフセット事業を手がけるジーコンシャス(渋谷区神南1)が2月から、自社のサイトで売り出した。2007年に設立された同社は、経済活動や日常生活を通じて排出されたCO2などの温室効果ガスを、環境保護運動などの方法で「吸収」する「カーボンオフセット」活動をメーンに展開、国内では初めてウェブサイト上でこの取り組みを導入。バレンタインギフトを企画したことで、カーボンオフセットの認知拡大につなげる。
企画した「グリーンバレンタインギフト」は、CO2オフセットのための自社商品「カーボンパス」にメッセージカードなどを添えギフト仕様にした「カーボンパスギフトパック」と、同パックにオーガニックスイーツを加えた「オーガニックスイーツ for グリーンバレンタイン」の2種類。商品はそれぞれ、同11日と8日まで、注文を受け付ける。
商品に付くカーボンパスは、マイカーの車種や年間走行距離、家庭での電気などのエネルギー使用量などからそれぞれのCO2排出量を計算し、排出量にマッチするオフセット枠が購入できるもので、ギフトパックでは0.5トン(3,150円)~10トン(63,000円)、オーガニックスイーツセットでは100キロのパスを、それぞれセットにする。オーガニックスイーツセットは限定50個で、価格は3,150円(両商品ともに送料別)。
同社によると、カーボンパス100キロは、月の電気代が約6千円の家庭から電気の利用を通じて排出される1カ月分のCO2量に相当するという。同社では今後も、こうしたカーボンオフセット商品を通じ、同事業の訴求を図る考え。
ジーコンシャス携帯メッセージ付き「ありがチョコ」-感謝の気持ちモバイルで(シブヤ経済新聞)大型ビジョンでバレンタインメッセージ上映-トランスコスモス(シブヤ経済新聞)