ユナイテッドアローズ(渋谷区神宮前2、以下UA)は1月31日、新たなトレンドマーケットを対象とする新規事業に着手する方針を明らかにした。
新規事業では、デイリーウエアなどのボリュームマーケットにも近い「新たな市場」として、「値ごろ感がありつつ、ファッション感度の高い」マーケットに照準を絞る。同市場についてUAは「近年のファッション消費の成熟化に伴い顕在化した新たなマーケット。その規模が拡大しつつある」と説明。今年4月をめどに新会社を設立し、秋までに新ブランドでの店舗展開を目指す。
事業名は「COEN(コーエン)」(予定)。クロムハーツ業態を筆頭とした既存ブランド群が対象とする「トレンドマーケット」の中でも、最もボリュームゾーンに近い層を開拓。既存事業で培った企画・開発力を活用し、メンズ・ウィメンズのカジュアルウエアをメーンに展開する。
商品の生産や物流機能などについては、昨年9月に資本・業務提携した三菱商事に業務を委託する。三菱商事と協力することで自社の経営資源・人的資源の分散を抑えるとともに、商品供給体制や在庫回転の向上を見込む。出店は、準都市部や郊外の大型商業施設などを予定。大手ディベロッパーをメーンに出店を進め、立地の長期・安定的な確保や人的負担の軽減を図るという。
ユナイテッドアローズユナイテッドアローズ、三菱商事と資本業務提携(シブヤ経済新聞)ユナイテッドアローズ、渋谷公園通り沿いに大型店(シブヤ経済新聞)