映画「全然大丈夫」、初日あいさつに荒川良々さん、木村佳乃さんら

公開初日の舞台あいさつに顔をそろえた主演の木村さん(写真左)、荒川さん(中央)、藤田監督(右)

公開初日の舞台あいさつに顔をそろえた主演の木村さん(写真左)、荒川さん(中央)、藤田監督(右)

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 渋谷「シネクイント」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3477-5905)で1月26日、映画「全然大丈夫」(藤田容介監督・脚本、配給=スタイルジャム)の初日舞台あいさつが行われ、会場には主演の荒川良々さん、木村佳乃さんと藤田容介監督が登場した。

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 作品は、人を怖がらせるのが大好きな古本屋の長男、照男(荒川さん)と幼なじみでサラリーマンの久信(岡田義徳さん)の前に突然現れた不器用な絵描き、あかり(木村さん)による3人の男女の恋物語。30歳を目前に照男と久信は自分たちの「ゆるい」現状に少し不安を抱くなか、あかりが現れたことで彼らの日常にも変化が起こり始めるという内容。

 同作が初主演作となる荒川さんは、一番印象に残っているシーンについて、「順番はつけられない。お客さんが決めてくれればいいかな」と話し、「あと舞台あいさつは嫌いです。ほんとは口コミで広がったほうがいいです」と、独特の雰囲気と口調で会場の観客を笑わせた。一方、苦労したシーンを聞かれた木村さんは「水たまりに体ごとはまるシーンがあるんですが、撮影後にホテルのシャワールームに向かう途中、フロント前を通り過ぎるときは恥ずかしかった(笑)」と照れ笑いを浮かべた。

 同作のキャッチコピーは「勝たないでシアワセになる方法、教えます」。その「方法」について聞かれた藤田監督は「勝ち負けの発想を捨てた方がいい。勝ったと思っていても、その分だけ負けたり苦しんだりするわけで、最終的にはプラスマイナスゼロになる。なので、こだわらないほうがいい」と独自の哲学を披露。木村さんは「母から『負けるが勝ち』ってずっと小さいころから教わっていたので、負けるが勝ちと思い続けて生きています」と話し、荒川さんは「初めから負けたみたいな勢いがいい。負けたら負けたで、また違う道が広がってくる。負けの道です」と続けた。

 同作は、シネクイントほか全国順次ロードショー

「全然大丈夫」(公式サイト)

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