たばこと塩の博物館(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)は1月26日より、企画展「江戸の出版仕掛け人 part4 幕末の浮世絵と絵師たち」を開催する。
会場では、幕末の浮世絵をはじめ当時活躍した浮世絵師たちの作品約100点を展示。役者絵、風景画、当時の世相を反映した作品のほか、千代田区立四番町歴史民俗資料館に保管されている浮世絵版画の画稿なども特別展示する。
展示する浮世絵は、戌辰戦争の抗争を遊女と客の意地の張り合いになぞらえた歌川広重の浮世絵「くるわのいきぢ」(1868年)や、明治時代に活躍した歌川派の浮世絵師・豊原国周の読売(事件などを記載したすり物を売り歩く人)に装(ふん)した2人の役者を描いた「当勢流行トコトンヤレぶし」、歌舞伎の題材に殺人シーンを描いた浮世絵師・月岡芳年の「東錦浮世稿談 濤声舎千山」など。
期間中、同館1階視聴覚ホールで講演会も開催。浮世絵研究家や大学教授などが、浮世絵の魅力や展示作品の見どころを語る。講演会は計5回行われ、定員は先着80人。参加無料。
会場は4階特別展示室。入場料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。3月9日まで。