表参道に12月20日、たこ焼き店「浪速や(なにわや)」(港区北青山3)がオープンした。場所は表参道駅から徒歩1分の表参道沿い、マクドナルドの並びで、店内にはインターネット放送局のサテライトスタジオも併設。表参道沿いの「情報発信型」たこ焼き店として、話題を呼びそうだ。
運営するのは、同店隣で今年9月から美容サロンを経営する化粧品会社「エクセラコーポレーション」(港区)。大阪・東住吉など関西圏にも支店を持ち、関西出身のスタッフが大半を占めることから、飲食事業第1弾として同店の出店を決めた。
表参道にたこ焼き店を開くことについて、同社企画担当の寺本眞啓さんは「表参道にないものを探した。街頭アンケートなどで『表参道にたこ焼き屋を』との声も多かった」と話す。経験者を集め、今年始めごろから大阪でたこ焼きメニューの開発を始めた。
たこ焼きは「浪速や」の店名通り「本場・大阪の味」(寺本さん)を再現。都内などでは大きめのサイズが主流となる中、あえて食べやすい1口サイズのたこ焼きを採用。独自のたれと表面をこんがりと焼きさくっとした食感が味わえるたこ焼きを完成させた。
店ではこのたこ焼きを8個500円で提供。大阪で「流行りのスタイル」(同前)というドリンクセット(600円)は、ドリンク入りの紙コップの上にたこ焼き用のプラスチック皿を乗せ、片手でドリンクとたこ焼きを持てるもの。ほかに、えびせんべいの間にたこ焼きを挟んで食べる大阪の新名物「たこせん」(300円)も販売する。
店舗奥にある専用スタジオでは、インターネット放送局「あっ!とおどろく放送局」の公開録画を行う。映像制作やタレントマネジメントなどを手がけるテンダープロ(新宿区)が店舗開店前のイベント制作に携わった経緯から、同社・井内徳次社長の立案により実現。来年1月7日から「表参道エクセラスタジオ」として本格稼働し、平日12時~17時に2つの情報番組を公開生収録するという。放送はPCのほか一部の携帯電話からも視聴可能。
前出・エクセラコーポレーションの寺本さんは「今回の出店は(会社の)若手に自分のやりたいことをしてみてほしい、というメッセージもあった」と店舗開店への思いを語る。飲食事業では今後も都内を中心に「『庶民的』な食べ物で展開を増やしていきたい」という。
営業時間は11時~翌2時。12月31日~元旦にかけては休まず営業する予定。