川端康成の同名小説をドイツ人ベテラン俳優、ヴァディム・グロウナさんの監督・脚本・主演で映画化したサスペンス「眠れる美女」(配給=ツイン/ワコー)が12月15日より、渋谷ユーロスペース(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)でロードショー公開されている。
原作は、文豪・川端康成の代表作で三島由紀夫も絶賛したとされる異端的作品。舞台を現代のベルリンに置き換え、カンヌ・カメラドールを受賞するなど映画監督としても名高いヴァディム・グロウナさんが、事故で妻子を失った孤独な実業家を演じた。原作の耽美的、退廃的なイメージをそのままに、「秘密」の宿で描かれるストーリーを独自の解釈でリメークした。
現在、作品は渋谷ユーロスペースのみで単館公開中。関連企画として、渋谷や目黒、銀座などに店を持つ「日比谷バー」各店で同作をイメージした限定カクテルを提供している。年明け以降、全国の劇場でも公開予定。