スパイラル(港区南青山5、TEL 03-3498-1171)1階スパイラルガーデンで12月13日、90センチ角のボックスを用いた企画展「9×9(ナイン バイ ナイン)」が始まった。
同展は、スパイラルが今年7月に正式スタートしたウェブサービス「スパイラルバンク」の関連企画。専用サイト上でアーティストにページを貸し出し、若手支援などにつなげる同サイトの参加者が一堂にそろい、ウェブを離れ「リアル」な場で各自の作品を披露している。
展示方法の特徴は、壁に展示する一部の絵画や写真作品を除き、すべての作品を90センチ角のボックス上に並べた点。参加した全40組(人)の作家が、与えられたボックス上の空間を自由に使い、思い思いの方法で作品を紹介している。作品は、木製玩具やステーショナリー、ジュエリーなど大きさも種類もさまざま。
大手ファッションビルで宣伝・販促などを手がけた後、家具職人に転向した本田淳さん(工房イサド)は、そろばんを思わせるモチーフを組み込んだ木製チェアをボックス上に展示。作曲家・アーティストの川瀬浩介さんは、ボックス内にモニターを入れ、自身の映像作品をオリジナルの音源と共に放映している。
同時開催する「スクエアショップ」では、ハンカチやアートブックなど「四角い」グッズだけを集めて販売。商品は、コスチュームアーティスト、ひびのこづえさんのオリジナルハンドタオルや、デザイングループ「グルービジョンズ」のカレンダー、イチハラヒロコさんによる積み木玩具など。
会期中は、スパイラル全館で5,000円以上の商品購入客を対象に、手ぬぐい専門店「かまわぬ」とコラボレートした「クリスマス枡(ます)」を数量限定で進呈する。枡はなくなり次第終了。
入場無料。12月16日まで。