旅行代理店の日本旅行(本社=港区)は12月3日より、渋谷支店(渋谷区渋谷3)で、携帯をかざすと直接旅プランを購入できる自動販売機「宿デジ」の試験運用を開始する。
自販機は、クロスメディアソリューション事業を手がけるモバイルゲート(港区)が提供するFeliCa 対応のマルチタッチベンダー「ドコデジ・オクトパス」を活用。タッチ面に掲出された宿泊施設におサイフケータイをかざすと、宿泊予約サイトの携帯サイトにアクセスし、希望プランを予約できる仕組み。
試験採用される自販機サービス「ドコデジ・オクトパス」は、モバイルゲードが今年9月に発表。自販機を模したPOPに21のリーダーを搭載し、ボイスナビ機能やLED点滅機能も装備。素材に紙やプラスチックを用いることで、扱いやすさや低コストを実現し、情報検索や決済サーバーとの連携で複数商品の同時購入もできるという。企業での導入は日本旅行が初となる。
「宿の自販機」として運用を始める「宿デジ」では今回、伊豆・箱根エリア各所の宿泊施設20カ所をラインアップし、自販機を通じた販売に乗り出す。渋谷支店の導入結果を見ながら改良を加え、今後他店舗でも順次展開を始める予定。ファミリーレストランやコンビニなど、直営店舗以外での展開も検討する。