たばこと塩の博物館(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)では11月23日より、幕末日本を取り上げた企画展「幕末ニッポン ~ハリスと黄昏の大君の都~」を開催する。
2008年は、江戸幕府と米国の間で結ばれた日米修好通商条約締結から150周年となる年。日本が開国へと動き出した節目の年に向けて、同館では条約締結後、初代駐日総領事を務めたタウンゼンド・ハリスに関する貴重な資料や、当時の世相を描いた浮世絵、古写真などで、幕末期を振り返る。
会場は、人物や史実に基づくテーマ別に6つのコーナーで構成。コーナーは、ハリスの資料や同条約に関する史実などで綴る「ハリスの下田来航から日米修好通商条約締結」をはじめ、当時の絵画から見る「絵画に描かれた外国人と日本人」、古写真も登場する「古写真と外国メディアから見た幕末の日本」など。展示では、当時日本を支配していた尊王攘夷思想と台頭してきた西洋文化の狭間で終息を迎えようとする幕末日本の姿を垣間見ることができる。
同館では関連企画として、会期中の週末を中心に全7回の「江戸講座」を開講するほか、年明けの1月13日には、落語家の三遊亭歌武蔵さん(口演)と浮世絵研究家の新藤茂(講演)による落語会も開催する。各回ともに参加無料(入館料が必要)、定員は先着80人。
展示会場は4階特別展示室。入場料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。2008年1月14日まで。