東京デザイナーズウィーク、受賞作品を発表-若手も健闘

若手デザイナーが参加した「ゼロ展」で優秀賞を受賞した「ディスコ」(アパート=アパート)

若手デザイナーが参加した「ゼロ展」で優秀賞を受賞した「ディスコ」(アパート=アパート)

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 NPO法人デザインアソシエーション(港区南青山1)は、10月下旬から11月にかけて神宮外苑絵画館前のメーン会場を中心に行われたデザインイベント「東京デザイナーズウィーク2007」の出展者のうち、優秀作品を選出する「TOKYO DESIGN PREMIO」の受賞結果を発表した。

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 今年は同ウィークのメーンイベントで、ロンドン発のコンテンポラリー・デザイントレードショー「100% design tokyo」に加え、若手デザイナーの登竜門として新設された「ゼロ展」、恒例の「学生作品展」の3企画から19の作品を選出。受賞した若手デザイナーには海外展示会への参加権も付与し、「日本発」のデザイン発信にも注力する。

 若手デザイナーの新作を中心に今回初めて展示を行った「ゼロ展」では、約60点の出展作品の中から、コルク素材のスツール「土に環る椅子」(影山知史さん)、リサイクルペーパーを使い複雑な作品に仕上げた「ヘチマ3」(中村竜治さん)、クリエーティブ集団、アパート=アパートが手がけたボウル状のインテリア「ディスコ」(=写真)など5点が選ばれた。選出作品はそれぞれ、来年4月に開催される国際家具見本市「ミラノサローネ」や「100% design London」などの海外展示会への招待も約束される。

 今年は規模も拡大し、約270の企業や大使館、デザイナーらが参加した「100% design tokyo」では、大阪府豊中市に拠点を構えるブランド「メタフィス」、遊び心ある照明アイテムを出展したデザインユニット「サンプルケース」、エンジニアとしての視点からコンテンポラリーなデザインを提案した野木村敦史さんが、それぞれ受賞者に輝いた。

 国内外約50校の学生が環境に配慮した「ストリートファニチャー」をテーマに挑んだ「学生作品展」は、約500点の作品の中から女子美術大学B(学校賞)、大阪芸術大学の土井智美さん(個人賞)の作品が、それぞれ最優秀賞の「GRAND PREMO」を受賞。学校賞での準優勝作品(PREMO)には、京都精華大学B、千葉大学、北海道東海大学がそれぞれ選ばれた。

 今年の東京デザイナーズウィークの来場者数は、昨年を1万人以上上回る8万5,298人。デザインアソシエーションでは11月20日までに来場者の詳細データも発表。内訳は、小売業者=7.64%、メーカー=12.16%、コントラクト=7.12%、バイヤー=4.90%、デザイナー=22.32%、行政・団体・大使館=4.03%と、職業別ではデザイナーがトップとなり、一般客での
来場者は一般=25.54%、学生=16.29%とデザインへの関心度をうかがわせる結果となった。

 来年の東京デザイナーズウィークは、10月30日~11月3日の開催を予定している。

「東京デザイナーズウィーク」来場者8万人超え(シブヤ経済新聞)絵画館前で「東京デザイナーズウィーク」開幕(シブヤ経済新聞)国立競技場で「デザインタイド」開幕(シブヤ経済新聞)

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