高度技術で「違和感」表現-スパイラルで新進画家が個展

第8回SICFグランプリ受賞作品「2人の女性」(2006) Courtesy of SPIRAL/Wacoal Art Center(photo : Katsuhiro Ichikawa)

第8回SICFグランプリ受賞作品「2人の女性」(2006) Courtesy of SPIRAL/Wacoal Art Center(photo : Katsuhiro Ichikawa)

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 スパイラル(港区南青山5、TEL 03-3498-1171)は10月27日より、1階ショウケースで新進画家、佐藤誠高(なりたか)さんの個展を開催する。

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 佐藤さんは1980年愛知県生まれ。2006年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業後、今年5月に行われたワコールアートセンター主催のグループ展「第8回 SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)」でグランプリを受賞した。現在は同大大学院に在籍しながら作品制作に取り組んでいる。

 SICFグランプリ受賞を記念して同27日から開催する個展では、新作となる大型作品3点を披露する。佐藤さんの作品は、一見して写真にも見えるほどリアルに描写された絵画作品。描かれた人物には若干の「ゆがみ」が加えられ、見る人の違和感を誘う。

 同展では「ニュートラル グレイ」と題し、「赤ちゃん」や「女子高生」を題材に描いた大作を発表する。「活発で無邪気なイメージを持つ対象を題材にすることで、違和感をより強調した」と佐藤さん。人工的に加えられた歪曲から、現実世界を取り巻く「あいまいさ」を表現する。

 入場無料。10月30日まで。

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