外食チェーン運営の日本レストランシステム(渋谷区猿楽町)は9月28日、渋谷・公園通りに新業態の自然食スパゲティ店「麦の詩(むぎのうた)」1号店をオープンした。
「オーガニックとベジタブル」をコンセプトに、有機食材や野菜の質にこだわったパスタ料理を提供。サラダや野菜「ベジスイーツ」も充実させ、メーンターゲットの20代後半~30代後半の女性客にアピールする。客単価は、同社主力ブランド「洋麺屋 五右衛門」より高い1,300円前後。オープンからおよそ1カ月で、中年客の利用率も高いという。
新宿店と同時期にオープンした1号店「渋谷公園通り店」(渋谷区神南1、TEL 03-3780-2626)は、自社のスパゲティ業態「赤とんぼ」を業態転換した。店はオープンとともに内装も一新。和紙などの和装飾をベースにしたクリーンな印象の店内には全32席を設けた。店舗面積は18.7坪。
女性客の1番人気は、アボカドを使った「アボカドと海老のチーズクリーム」(1,134円)。「ナスのハーブマリネと九条ネギのジェノベーゼ」(1,029円)は、動物性食材を一切使わないベジタリアンパスタ。主力のスパゲティは常時15品目を用意し、季節野菜を取り入れたメニューも提供する。
セットはドリンク、ベジスイーツが付いた「ベジスイーツセット」(1,449円)のほか、フレッシュベジタブルジュース、サラダもセットに加えたフルコース「ベジタフルコース」(1,659円)も人気。開発にも力を入れたベジスイーツは「かぼちゃのチーズケーキ 紫芋アイス添え」「キャロットプリンとブラッドオレンジゼリーの二層仕立て」(各420円)などを提供。
多業態の外食店を運営する同社は、これまでにも自然食業態として定食やライス料理がメーンの自社ブランドを展開。「五右衛門」などのスパゲティチェーンのノウハウも合わせ、「麦の詩」業態の展開に乗り出した。今後は多店舗化も視野に入れる。営業時間は11時30分~22時30分。