「マンハッタンレコード」「シスコ」などのレコード店が集積することでも知られる渋谷・宇田川町をテーマにしたコンピレーションアルバム「宇田川-Udagawa」が登場した。洋楽を中心に手がける独立系レーベル「ハンドカッツレコード」(渋谷区千駄ヶ谷3)が9月8日に発売し、iTunes Store「ヒップホップ・ラップ」部門で3位にランクインするなど話題を集めている。
東急ハンズ渋谷店の北側を囲むように広がる日本きっての「レコードショップ街」は、海外のDJが買い付けに訪れることも多く、このエリアでヒットを飛ばし有名になるアーティストも少なくない。アルバムには同エリアで1,000枚以上のスマッシュヒットを記録しながらもCD化されていない音源や、入手困難になっている楽曲を中心に収録した。
今回CDを発売したハンドカッツレコードの山本麻由さんは「地方の方やOLなど宇田川に足を踏み入れたことのない人達にもこの街を知ってほしい、という思いがあった」と話す。製作担当は、宇田川町の人気レコード店「Dance Music Records」の元バイヤー。「いかにも」なヒップホップやR&Bではなく、ソウルやジャズなど初心者にも聴き易い選曲を心がけたという。
収録曲は、人気ヒップホップDJ・プロデューサーのピート・ロックさんが参加した新曲「HIPHOP Ain’t Dead」(Pete Rock feat. Doo Wop)、ヒップホップ系リスナー向けジャズ楽曲の人気盤「I’m walking」(Perquisite ft. Benjamine Herman、初CD化)、新手法を取り入れダンスミュージックとしても人気の高い「Up & Down」(Urbs&Cutex)など、全15曲。
CDには、エンハンスド仕様で渋谷駅から宇田川界隈までをナビゲーションした特典映像も収録。「バーチャルレコードショップ巡り」として各店の映像を楽しむこともできる。価格は2,380円。CDは今後、ロンドン「ドーバーストリートマーケット」、パリ「コレット」などの有名セレクトショップでも発売する予定。