「マザー・テレサ」ドキュメンタリーを限定上映-日本初公開作も

Photo by Maryellen Mark

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 故マザー・テレサの活動を克明に記したドキュメンタリー2部作が、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)で限定上映されている。

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 18歳で修道女となり、その後コルカタ(カルカッタ)のスラム街で貧しい人々のための活動を始めたマザー・テレサ(本名=アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ)。人種や宗教、差別などを超えて精力的に活動を続ける姿勢が評価され、1979年ノーベル平和賞を受賞。修道会「神の愛の宣教者会」を中心としたホスピスや児童養護施設などのボランティア活動は、没後もメンバーや各国から寄せられる援助により続けられている。

 没後10周年に際し、映画・映像作品の企画開発などを手がけるナインマイルズ(渋谷区道玄坂1)が1986年製作のドキュメンタリーをデジタル復刻化。同製作陣による新作と併せて、上映に踏み切った。製作・監督は米ABCテレビで多くの番組のプロデュース、脚本を担当したアン・ペトリさんと妹のジャネット・ペトリさん。

 2部作の前編、デジタル復刻版でよみがえった「マザー・テレサ:母なることの由来」は、生前のマザー・テレサの姿を「最も克明に」記した作品の一つ。製作・監督のペトリ姉妹が5年にわたり追い続けた貴重な記録映像と、生い立ちや「聖女」に至るまでの経緯などで綴られる。日本では当初、1988年に公開され話題を集めた。

 2部作後編となる新作は、インド政府による国葬の模様を軸に、生前のマザーの言葉を記録した映像と、「後継者」たちの証言で構成される「マザー・テレサ:母なるひとの言葉」(2004年製作)。日本初公開作品で、作中では晩年の活動や最期のときを迎えたマザーハウス、コルカタの街の様子などが鮮明に語られる。

 会場は東京都写真美術館・1階ホール。料金は1作品につき1,200円(一般)ほか。当日券の半券を提示すると2作品目は1,000円で鑑賞できる。10月19日まで(月曜休館)。

映画「マザー・テレサ・メモリアル」公式サイト

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