宝飾専門店チェーンのベリテ（横浜市）は9月7日、表参道エリアに仏メディア「フィガロ」（本社＝「ソシエテ・デュ・フィガロ」、パリ市、以下フィガロ社）とのダブルネームブランド「フィガロ・パー・ベリテ」の旗艦店を開設した。

　フィガロ社は1826年創業、女性誌「マダム・フィガロ」をはじめ総合誌や新聞など複数の媒体を持つ有力メディア。日本では雑誌「フィガロジャポン」を発行している。ベリテは今年2月、フィガロ社とジュエリーに関するライセンス契約を締結。「パリのエスプリとファッションセンスを生かした」（同社）ジュエリーとしてダブルネームブランドを立ち上げ、店舗開拓も進めていく方針を明らかにしていた。

　表参道「ハナエモリビル」裏手に旗艦店として路面店を開いた。店舗名は「フィガロ・パー・ベリテ表参道ブティック」（港区北青山3、TEL 03-6418-1157）。表参道駅から徒歩2分の好立地で、延べ床面積は40平方メートル。店舗は地下1階〜地上2階の3フロアで、各階には異なるソファを配置、シャンデリアなどで高級感を出した。設計は仏建築家が担当。

　扱うのは、シンプルでモダンなラインを基本にしたデザインの「トゥジュール」シリーズ（中心価格帯＝7万円〜15万円）、トレンドと高級感を盛り込んだ「タンダンス」シリーズ（9万円〜20万円）、カラーストーンを中心に遊び心のあるジュエリーを提案する「シャルマン」（5万円〜12万円）など。ブライダルジュエリーや、中心価格帯が50万円〜120万円のハイエンド・ジュエリーも展開し、「多様なライフスタイルやシチュエーションに対応する」（同社）という。

　今後都心の百貨店などを中心に出店を加速し、3年以内で15店舗の出店を計画。売り上げ20億円の事業規模を目指す。

フィガロ・パー・ベリテ