ロボットベンチャーのスピーシーズ(渋谷区鶯谷町)は9月4日より、原宿「KDDIデザイニングスタジオ」(神宮前4、TEL 0077-7067)で無線LANを通じて操作などが行える小型2足歩行ロボット「SPC-101C」の体験イベントを開催する。
「SPC-101C」は、昨年9月に一般受注を開始した同社開発の小型インターネットロボット「MI・RAI-RT」(ミライアールティー、「SPC-101」)の新モデル。ロボットの頭部にカラービデオカメラを搭載したことでネットワークを通じた画像監視や認識が可能になり、音声認識エンジンや顔検出ソフトなどのソースを用いた操作も拡充。高さ=33センチ、重さ=1.5キロで、間接数は22。カメラのほかに手と胸に105個のLEDディスプレー、全体で2つのスピーカー(ステレオ)を搭載している。
KDDIデザイニングスタジオでは、1階特設スペースに新型ロボット4体を設置。ロボットが音楽や人の動きに合わせダンスやあいさつなどのパフォーマンスを披露するほか、イベント専用のau携帯電話からネットワークのIP電話に接続し、音声コマンドでロボットを操作することもできる。会場では音声認識によるじゃんけん大会やおみくじなどの企画も用意する。入場・参加無料。9月15日まで。
「SPC-101C」は9月1日に受注を開始。価格は336,000円で、1年間で出荷数=1,000台を目指す。イベントではソフトウエア開発者などに新モデルをアピール、APIやアプリケーションソフトなどの情報公開を通じロボット市場の拡大を目指すほか、今後ロボットタレント派遣事業にも乗り出す。
スピーシーズは2001年12月に設立。春日知昭社長は前職のソニー時代にPC「VAIO」や犬型ロボット「AIBO」の開発に携わった。