経済産業省などの支援で世界に向け「発信力」を強化している「東京コレクション・ウィーク」の2008年春夏シーズンが8月30日、メーン会場の六本木・東京ミッドタウンや原宿で幕を開けた。
コレクションは、国内アパレルや繊維メーカーの展示・商談会などで国内外の報道陣、バイヤーらに日本のファッションをアピールする「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」の中核行事。2005年のJFW初開催以降、5シーズン目を迎える今回は、同3日までの5日間で38ブランドがショーや展示会を開き、世界のファッションカレンダーに先駆けひと足早く2008年春夏の新作を披露する。
主会場の「東京ミッドタウン・ホール」では、文化服装学院出身の若手KOHJI ANNOURA(コウジ・アンノウラ)の「イマジン」が開幕を飾ったほか、初日から「メルシーボークー、」(宇津木えり)、「イランイラン」(青柳 龍之亮)、「アトウ」(松本与、カッコ内はデザイナー名、すべて敬称略)などの人気ブランドが顔をそろえた。
主会場に実力派がそろう中、サテライト会場の「原宿クエストホール」(渋谷区神宮前1)にも個性的な面々が登場。同ホール1組目に登場した「カミシマチナミ」(カミシマチナミ)は、大胆なグラフィックをあしらったワンピースやドレープなどでゆったりとしたふくらみを持たせたジャケットを披露。続いて登場した「ギャルソンシノワ」(shin)は、ライダースやミリタリージャケット、デニムなどのカジュアルアイテムを無難にまとめた。
東京コレクションでは今後、9月1日に注目の「ドレスキャンプ」(岩谷俊和)が登場。最終日のトリは「ヒロココシノ」(コシノ・ヒロコ)が務める。第5回JFWは5日まで続き、東京ミッドタウン内のデザイン施設「21_21 DESIGN SIGHT」や「六本木アカデミーヒルズ40」でも関連企画を展開する。