パルコは8月24日、渋谷パルコ・パート2(渋谷区宇田川町)の営業を、今年末をめどに一時休止すると発表した。賃借している仁愛ビルの耐震補強問題を受けたもので、出店する12テナントは今後順次、渋谷パルコの別施設などに移転する予定。
パルコは、建築基準法改正以前に建築された同ビルの耐震補強問題について2004年からビルオーナーと具体的な工事実施時期などについて協議を重ねてきたが、現段階で実施のめどが立たないため営業休止に踏み切った。
パルコは今後のコンクリート強度調査結果、耐震診断結果などを踏まえ、耐震補強工事などで「安全性を確保できた段階」で営業の再開を検討するとしている。具体的な再開時期については未定。
問題となっている仁愛ビルは1975年12月に竣工。パルコは竣工と同時に地下1階から6階を賃借し、1973年に開業した渋谷パルコ(現「渋谷パルコ・パート1」)に次ぐ直営施設として営業を続けてきた(1981年には同パート3が開業)。ビルは地上7階・地下1階。今年3月には大規模な店舗改装を行い、フランフラン(インテリア・雑貨、2階~4階)や地下1階フロアを全面リニューアルオープンしている。