東急セキュリティ(渋谷区桜丘町)と東急電鉄(南平台町)は8月8日、通学児童がICカード乗車券「PASMO」で自動改札を通ると、保護者に確認メールを配信する新サービスを、東急線全駅で年内にも導入すると発表した。
駅の通過情報を自動で知らせることで、犯罪防止に役立てる。東急セキュリティは今年4月より、学校や塾などに設置したカード読み取り端末を使い同様のサービスに着手してきたが、駅での導入は今回が初。関西地区ではすでにICカード「PiTaPa」を活用した前例もあり、今後都心部での利用者拡大を目指す。
サービス名称は「キッズセキュリティ・駅」。あらかじめ登録した記名PASMO(無記名PASMOは不可)で駅を通過すると、保護者には児童の名前、通過した駅、通過時刻の各情報が配信される仕組み。利用料は1人あたり月額525円で、東急セキュリティのホームページなどで11月より申し込みを受け付ける。
対象となる駅は、世田谷線と田園都市線渋谷駅を除く東急線全線。サービス開始は12月1日を予定している。PASMOは今年3月の発売後、予想以上の売り上げで販売を大幅に制限。8月7日には、発行元と関係各社で組織する協議会が来月10日より販売を再開する見通しを明らかにしている。