ゼビオ(福島県)は9月28日、表参道に英カジュアル衣料大手「ネクスト」の新店舗を開設する。
ネクストは世界に450以上の店舗を持つ英国最大級のカジュアルSPA(製造小売業)。ゼビオは1997年に国内独占販売権を取得、日本での店舗展開に乗り出した。ブランド創業から25周年を機にブランド再生を図り、20代後半~30代女性の取り込みを強化する。
新店舗は「next表参道店」(渋谷区神宮前5)。表参道ヒルズの向かい「ルイ・ヴィトン」裏手に位置するビルに、売り場面積495平方メートルの規模で開く。これまで採用していたブランド表記「NEXT」は、世界の店舗に先駆け同店から小文字の「next」に刷新。「繊細かつエッジの効いたイメージに切り替える」(ゼビオ)という。
店舗デザインも「既存店のイメージと異なるシックで落ち着いた内外装」(同前)へと一新し、「新生ネクスト」をアピールする。扱うのは、ウィメンズラインに加え3歳~12際の女児向けラインなど。高価格帯のシグネチャーラインなどのプレミアムラインも展開。オープンを記念し、新ブランドロゴをあしらった限定商品も販売する。
表参道・原宿エリアは米大手「GAP」をはじめ、スペイン発の「ZARA」など海外カジュアルSPAの大型路面店がひしめく激戦区。来秋には原宿に欧州カジュアル衣料大手「H&M」の進出が控えるほか、ラフォーレ原宿との提携で同館内に店を構える「TOPSHOP」の人気も根強く、今後各ブランドの「独自路線」が顧客の囲い込みを左右する展開が予測される。
ゼビオは現在、「ネクスト」ブランドで全国に25店舗以上を展開。新たなショップコンセプトを初採用する表参道店の出店を皮切りに、今後積極的なマーケティング活動を開始するとしている。