渋谷で「ぴあフィルムフェスティバル」-新進監督14作品上映

第29回PFFメーンビジュアル(写真)は、前衛画家の渡部満さんの作品を起用

第29回PFFメーンビジュアル(写真)は、前衛画家の渡部満さんの作品を起用

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 渋谷東急(渋谷クロスタワー2階=渋谷区渋谷2、TEL 03-3407-7219)などで7月14日より、自主映画コンペティションの映画祭「第29回 ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が開催されている。

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 1977年から続く国内最大級の自主制作映画の祭典「PFF」の第29回。若手映像作家の「登竜門」としても知られる同祭ではこれまでに、森田芳光監督(1978年)、犬童一心監督(1979年)、塩田明彦監督(1984年)、李相日監督(2000年、カッコ内は入選年)ら日本映画界を牽引する面々を輩出してきた。

 今年は国内外から780作品の応募があり、コンペティション部門の「PFFアワード2007」で入選した14作品(7プログラム)を上映。最終日となる同20日の表彰式でグランプリなどの優秀賞を発表する。招待作品部門では、米国でウディ・アレン監督らと並び巨匠と称される故・ロバート・アルトマンの作品を特集上映。

 コンペ部門の主な入選作品は、交際相手の「家出」がきっかけで旅に出る優柔不断な主人公の青年の成長を描く「青い猿」(池田暁監督=30歳)、中年女性の一途な思いから人間模様をひも解く「幸福なる食卓」(タテナイケンタ監督=28歳)、ごみ分別などをめぐって対立する若者2人のコミカルなやりとりを通して環境問題を浮き上がらせた「青海二丁目先」(角田裕秋監督=22歳、野田賢一監督=24歳)など。

 女性監督の入選者も多く、成冨佳代さん(25歳)はショートフィルム「つめたいあたたかい」で姉と2人暮らしの主人公・陽(ハル)の日常風景を美しい映像作品に収めた。白取知子さん(22歳)が制作したのは、性格や進路も異なる4人の中学生が心の交流を通じ互いに変化していく様子を描いた「パラレ リズム」。

 上映会場の渋谷東急では、コンペ出品作品と招待作品を交互に上映。会期終了後の同21日からは渋谷「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で招待部門のロバート・アルトマン監督特集のほか、国内監督作品やサプライズ企画などの関連上映を行う。

 鑑賞料(当日)は、コンペティション専用チケット=1,200円(1回券)、ユーロスペース・招待部門チケット(日時指定)=1,200円(1回券)ほか。

第29回 ぴあフィルムフェスティバル

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