SBI、ナルミヤ・インターナショナルにTOB-経営再建へ

ブームピーク時の渋谷「109-2」エントランスの様子。7階には「ナルミヤ・ジュニアシティ」が出店し、「聖地」とされていた

ブームピーク時の渋谷「109-2」エントランスの様子。7階には「ナルミヤ・ジュニアシティ」が出店し、「聖地」とされていた

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 SBIホールディングス(港区)は7月10日、同社子会社の投資事業組合を通じジュニア服を展開する「ナルミヤ・インターナショナル」(港区北青山3)に対するTOB(株式公開買い付け)を実施することを明らかにした。

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 1904年に呉服専門問屋として創業したナルミヤグループは、1991年にアパレル事業を分社しナルミヤ・インターナショナルを設立。ジュニア市場に参入した1994年以降順調に売り上げを伸ばし「メゾピアノ」「エンジェル・ブルー」などの独自ブランドを次々と軌道に乗せるなど、90年代から2000年代前半の「ジュニア・ファッション」ブームで一時代を築いた。

 2002年3月には、渋谷駅前の商業施設「109-2」7階に複数のブランドを集積した「ジュニアシティ」を開業。同施設では春休みなどの長期休暇を活用しジュニア向けのファッションショーを開くなど、ブームピーク時には「聖地」として多くの小・中学生が訪れた。

 その後ジュニア世代の「リアルクローズ」への移行に伴い2004年ごろからブームは終息、同社の売り上げも2004年1月期を境に減少を続け、百貨店などでの販売不振が原因で業績は低迷していた。

 TOBは同社・成宮雄三社長ほか創業家一族の賛同を得た友好的買収で、7月11日から8月22日まで、発行済み株式のうち3分の1から3分の2を上限に1株=7万円で買い付けを行う。TOB成立後は、ロッテリアの再建などで知られる企業支援会社「リヴァンプ」(港区南青山2)に株式総数の6.5%程度を譲渡する予定。リヴァンプはナルミヤに取締役や執行役員を派遣するなどして経営改善に取り組むという。

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