トランスコスモス(渋谷区渋谷3)はインターネット上の3D仮想世界「セカンドライフ」(以下「SL」)への参入支援事業の一環で6月中旬より、同世界内の店舗などに電子ボディー(アバター)を「派遣」するサービスを開始した。
トランスコスモスは今年5月に入り、SL参入支援サービスに本格的な名乗りを上げるとともに、コンテンツ制作や運営事業などに関する具体的な事業を進めてきた。アバター派遣サービスでは、企業などが運営するSL内の店舗や情報拠点に受け付けスタッフや販売員、警備員などを送り込み、訪問ユーザーに接客を行う。
サービスは、主に販売などの接客対応を行う「アバターコンシェルジュサービス」と、監視員、警備員などのアバターを派遣する「SIM監視サービス」の2種類からスタートする。「参入企業の多くはSL内に施設を建てたままで対応スタッフがいない」(同社)との現状から、ユーザーの施設内滞在時間を引き延ばす狙いや、「荒らし」などの妨害行為を抑制する狙いがある。
アバターは、人数や性別などをはじめ、容姿、服装なども自由に選べる。建物などのコンテンツ制作や施設運営などの支援サービスとのセット販売が「基本」(同社)だが、今後は派遣サービスのみでの提供も視野に入れる。