青山ベルコモンズ（港区北青山2、TEL 03-3475-8118）は今春からビジュアルマーチャンダイジング（VMD）のてこ入れに着手し、施設内のファッション演出を強化している。館内の回遊性を高めることでファッション分野の売り上げ増加を目指す。

　5月に入り本格的なVMD強化へ乗り出し、エントランス周りやエレベーター前、館内通路などのトルソー空間を刷新した。これまでは主に入居店舗が独自にコーディネート提案を行ってきたが、今回用材などで「おしゃれ感」を出し、VMD全体に統一感を持たせたという。今後は2週間ほどの周期で演出に変化を加えていく予定。

　青山ベルコモンズは1976年、青山通りと外苑西通りの交差点「青山三丁目交差点」角にオープン。当時アパレルチェーン大手だった「鈴屋」が施設開発を手がけ、建築家の黒川紀章さんが設計を担当した。先鋭的なファッションブランドや飲食店、文化施設が入居するファッションビルとして注目を集め、現在も青山エリアのランドマークとして知られる。

　運営会社は青山エイピーオー（北青山2）で、ファッションフロアに入居するのは「セオリー」（ウエア・ファッション雑貨）、「プロビアス トウキョウ」（ブライダル）、「ハナエモリ アルマ・アン・ローズ」（レディスウエア）など。

青山ベルコモンズ