恵比寿駅西口のホビーショップ「ミスタークラフト」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3461-2665)1階に4月20日、カジュアル着物を扱う新店舗「わえびす」がオープンした。
ミスタークラフトはプラモデルや玩具、ミニチュアカーやその関連商品などを扱う専門店。1975年に店を開業し、地元客をはじめプラモデルファンやミニカー好きの客などの間で親しまれてきた。本店のある「エビスファーストビル」内で増床を繰り返し、現在はビルの1階から8階までに店舗、事務所が入る。
運営会社のミスタークラフトが着物事業に乗り出したのは、同社の三好良己社長が着物に「ハマった」ことがきっかけ。昨年7月にはメンズ着物ブランド「似不(ニーブ)」を立ち上げ、本店7階に直営店を出した。今回新たに立ち上げた「わえびす」では、より値頃感のある価格帯で男女ともに着られる「カジュアルなキモノ」を打ち出す。両ブランドを運営するのは子会社のニーブセンス(TEL 03-5728-2112)。
1階のトイフロアを改装し20日にオープンした店舗の売り場面積は約30坪。ミカン箱をイメージしたオリジナルの什器に商品を並べ、空間を広く取るなどシンプルな内装が特徴で、内装のポイントにもなる盆栽は民族調のインテリアは販売も行っている。
「染め」から独自に行うものもあるというオリジナルの着物はオープン当初の段階ですでに50柄以上で、柄はすべて男女兼用。今後も順次展開を増やしていくという。ピンクやチェックなどのポップな柄が多く、合わせる帯や足袋の色展開も豊富だ。サイズ展開も幅広く、キッズ向け着物も用意する。ユニークなものでは、「人形」用着物や犬用の着物、リードなども企画した。
価格は綿素材の着物で29,800円~。麻を使った着物も3万円台~4万円台を中心価格とし、最高価格の小千谷縮(おじやちぢみ)も5万円台とリーズナブルな価格設定にした。帯は1万円台~2万円台が中心。男性用の「切り帯」はカラフルな約20種類を取りそろえ、4メートル=1万円で販売している。
店内で扱う小物はほかに、オリジナルの生地を使った帽子や草履、バッグなど。夏に向けて浴衣も発売する予定。営業時間は12時~22時(土曜・日曜・祝日は11時~)。