タカラトミー(本社=葛飾区)は4月17日、原宿などに直営店を持つ玩具・雑貨小売りチェーンのキデイランド(渋谷区神宮前6)を子会社化すると発表した。これまでも2割以上の株式を所有し同社の持分法適用関連会社としていたキデイランドの事業再構築を目指し、5月中にも5億円を超える第三者割当増資を引き受ける。
1946年に創業し1950年、原宿に1号店を出したキデイランドは、玩具やキャラクターグッズ専門の小売りチェーンとして現在全国に直営47店舗、フランチャイズ38店舗を持つが、玩具小売市場の競争激化などに伴い業績が悪化していた。
タカラトミーは、5月7日に予定されている第三者割当増資で125万株=総額5億1,000万円を引き受け、株式保有率を従来の23.28%から74.42%まで引き上げる。増資後は同社から役員を派遣するほか、資金は今後の財務基盤固め、戦略的投資などに充てられるという。
タカラトミーは今年4月に新会社「タカラトミー販売」を設立するなど国内グループ販売会社の再編を進めており、今回の子会社化も一連の動きの一環としている。キデイランドとの事業連携を強化し、今後戦略的な売り場構築や独自商品の開発などに着手する方針。