エキサイト(渋谷区恵比寿4)は4月10日、欧州向けの携帯電話関連事業に本格参入することを明らかにした。サービス第一弾として、4月中旬から英国でモバイルSNSサービス「mobikade(モビケイド)」を開始する。
欧州進出に向けて、筆頭株主である伊藤忠商事の現地法人、英Global Network Solutions Europe Ltd(以下GNS)と提携。英国を皮切りに今後イタリア、ドイツなどの欧州各国でも事業を拡大していく構え。
モバイルSNS「モビケイド」は、通常のSNSにも見られる各種コミュニケーション機能のほか、ポイント特典などが付くゲーム機能などを無料提供する携帯電話向けサービス。日本でのノウハウを生かし、欧州モバイル市場向けにカスタムを加えたという。
当面は広告を主な収益モデルに、英国などのナショナルクライアントを取り込む方針。今後は、欧州ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを順次投入、3Dアバター機能の追加やEコマースへの進出も視野に入れる。
エキサイトによると、現在英国の携帯端末普及数は約8,000万台強と人口数を上回る数値に。昨年のモバイル広告市場は一昨年に比べ約2倍の収益を上げたという。
1982年伊藤忠商事の100%子会社として設立したGNS社は、2004年からIT分野、インターネット関連事業に特化し、日本企業の欧州展開などを支援している。