伊藤忠商事(港区北青山2、以下伊藤忠)は4月3日、バンダイ(台東区)と共同で仮面ライダーシリーズなどの人気作品で知られる石森グループ(渋谷区東3、石森エンタテインメント・石森章太郎プロ・石森プロ)と資本・業務提携すると発表した。
伊藤忠は2004年に石森グループとともに石森エンタテインメントを設立し、石ノ森章太郎作品を映像化するなど国内外への作品提供を行ってきた。今回の提携では、玩具を中心としたキャラクター商品・サービス展開のノウハウを持つバンダイと組み、ビジネス展開の強化に乗り出す。
伊藤忠とバンダイは、石森エンタテインメントが5月に行う第三者割当増資を引き受けるとともに、6月1日付けで版権を管理してきた石森プロを分割、同エンタ社を存続会社とする会社統合を行う。統合後は社名を「石森プロ」とし、新生石森プロとしての業務をスタートさせる。
株式の取得金額は伊藤忠が9,020万円、バンダイが2億6,460億円。提携後の出資比率は、石森グループ=40%、バンダイ=35%、伊藤忠=25%となる。新・石森プロでは主に、石ノ森章太郎作品の映像、商品化などの窓口業務を請け負うという。