渋谷・道玄坂のミニシアター「シネマ・アンジェリカ」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-5459-0581)で4月4日、「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」のトークイベントが行われる。
三鷹市のアニメ美術館「三鷹の森ジブリ美術館」のライブラリー事業として今年1月に正式発足した同プロジェクトでは、旧作・新作を含む海外アニメの配給を手がけている。主な作品では、正式発足以前の昨年夏に仏アニメ「王と鳥」を劇場公開、同作は今月中に第1弾DVD作品として発売も控えている。
プロジェクト発足以降、同事業の「専用劇場」に位置づけられているのが、2005年12月「シブヤ・シネマ・ソサエティ」(同11月に閉館)を改装してオープンしたシネマ・アンジェリカ。同館では現在、アカデミー賞短編アニメーション部門受賞歴を持つロシア人気鋭監督、アレクサンドル・ペトロフ監督の新作「春のめざめ」が上映中。
「春のめざめ」は、ガラス板に描く油絵をコマ撮りして作るアートアニメで、劇場公開は世界でも同館が初。主人公の少年アントンが19世紀末のロシアを舞台に思いを寄せる女性たちの間で心を揺らす思春期の物語を、繊細なタッチで描き出している。
同4日のトークイベントでは「春のめざめ」上映終了後、同美術館の中島清文館長と、同作の制作現場を訪れ作業を実際に見学したという電通テック三浦啓一プロデューサーが約1時間のトークイベントを行う。イベント中は作品のメーキング映像やペトロフ監督のドキュメンタリーフィルムの特別上映も。
入場料は1,000円(映画鑑賞料も含む)。上映は19時から、トークイベントは19時45分に開始予定。