ラフォーレ原宿(渋谷区神宮前1、TEL 03-3475-0411)は3月30日、営業中の売り場をランウエイに見立てた同館初のフロアファッションショーを開催した。
これまでも積極的に開催してきた関係者・招待客向けのショーとは異なり、今回は館内の買い物客も「自由に楽しめる」企画。当日会場となった4階〜5.5階の中央階段、各フロアの通路には大勢の見物客が集まり、次々と登場するモデルたちが披露する春夏の新作に見入っていた。
午後3回の時間帯に分けられて行われたショーには、各時間帯11ブランドの計33ブランドが参加。同館の中でも若年層に人気のレディスカジュアルブランドと雑貨店が中心で、アート色の強い従来のファッションショーに比べ、分かりやすく採り入れやすい「リアルクローズ」がずらりと並んだ。
フロアで観客が見守る中、最後のショーとなった3rdステージでは、17時ちょうどに音楽がスタートすると、売り場の端から各店の新作に身を包んだモデルが颯爽(さっそう)と登場。この回のショーで一番手となった人気ブランド「オリーブ・デ・オリーブ」は、シフォンのプリントワンピースにかごバッグ、オープントゥのサンダルを合わせたガーリーなルックを披露、続く「レイカズン」では人気モデルの宮本りえさんが流行のレギンスにウエストをマークしたワンピーススタイルで登場し会場を沸かせた。
ショーで目立ったのは、デニムやショートパンツなどのカジュアルなアイテムに小物で「赤」を効かせるスタイル。「キャンツー」は、白のプルオーバートップにデニムパンツを合わせたシンプルなコーディネートに赤のウエッジソールサンダルを、「アース ミュージック&エコロジー」はボーダーワンピースに赤のベルト、「リップスター」はデニムのオールインワンに赤のバッグなどを、それぞれアクセントにした。
ショーを見入った観客からは途中「かわいい」の声も。同館広報担当者は「(ラフォーレ原宿の)公式サイトなどに加え、人気モデルのブログや雑誌、各店舗からの告知などで集客が図れた。ショー修了後そのまま店内で買い物していく客が多かった点が従来との違い」とショーを振り返る。普段トルソーが立つ場所をステージにするなど客と一体になって楽しめる内容となった。