3月20日、国土交通省が発表した2007年1月1日時点の公示地価によると、全国の住宅地の地価上昇率上位10地点のうち、上位9位までを広域渋谷圏が独占した。
首都圏では港区南青山や渋谷区神宮前など「表参道」周辺エリアの地価が軒並み前年比40%超えとなるなど、高い上昇率を記録。1位は青山通り、骨董通り、みゆき通りに囲まれた高級住宅街の「港区南青山5丁目」内の地点で、地価は1平方メートルあたり195万円。3位には昨年2月に開業した複合商業施設「表参道ヒルズ」裏手の「渋谷区神宮前4丁目」周辺地点がランクインした。
全国上位10地点は以下の通り。*( )内は左から1平方メートルあたりの昨年の公示価格→今回の公示価格、上昇率)
(1) 港区南青山5-5-11(134万円→195万円、45.5%)
(2) 港区南青山4-20-4(130万円→185万円、42.3%)
(3) 渋谷区神宮前4-14-9(120万円→170万円、41.7%)
(4) 渋谷区渋谷4-2-23(103万円→145万円、40.8%)
(5) 港区南青山4-12-1(117万円→160万円、36.8%)
(6) 渋谷区南平台町19-18(103万円→139万円、35.0%)
(7) 渋谷区神泉町14-2(67万8,000円→91万円、34.2%)
(8) 渋谷区広尾2-12-13(95万5,000円→128万円、34.0%)
(9) 渋谷区松涛1-13-7(124万円→166万円、33.9%)
(10) 港区元麻布2-3-24(141万円→188万円、33.3%)
(11) 港区元麻布3-6-3(105万円→140万円、33.3%)
1位から5位を独占した「表参道」周辺地点の地価急騰について、同省は「ブランド力や利便性が特に高いエリア」と指摘。高級ブランドの出店などが相次ぐ中で「用途の多様性、希少性が高い」ことも急騰の原因とした。
「商業地」の上昇率では、表参道沿いの渋谷区神宮前5-2-2(第21SYビル)が715万円→1,040万円(上昇率45.5%)で全国1位となったほか、南青山3丁目交差点近くの北青山3-3-5(東京建物青山ビル)が 630万円→900万円(同42.9%)で5位に、表参道沿いの神宮前1-13-11(大西ビル)が650万円→918万円(同 41.2%)で8位となった。
渋谷区内32地点の平均価格は102万5,300円で、上位は170万円、下位は58万円だった。