GMOインターネット(渋谷区桜丘町、以下GMO)は3月22日、運送大手の佐川急便(本社=京都市)と提携し、EC(電子商取引)専門の新会社を立ち上げ、同23日からサービスを開始すると発表した。
新会社では、サイト制作や受発注管理、集客支援などネットショップ全般のシステム提供、運営を行ってきた自社商品「まるごとEC」と、佐川急便の物流ノウハウを組み合わせることで既存サービスを強化、「相互補完によるビジネスチャンス拡大」(GMO)を見込むという。
3月1日付けで新設したのは「GMOソリューションパートナー」(渋谷3)。資本金は5千万円で、出資比率はGMO=76%、佐川急便=14%ほか。これにより昨年1月にサービスを開始しテストマーケティングを行ってきた「まるごとEC」の全業務を新会社へと移管、佐川急便は流通、決済などの各種サービスを全面的に補う。
具体的には、現金のほかクレジットカード、デビッドカード各種の決済も可能な佐川急便の代金引換サービス「e-コレクト」をまるごとECの新機能として組み込むほか、サイト立ち上げから物流、決済までを一社で提供することで利便性の向上を図り、利用者拡大を狙う。
基本料金は月額19,950円から。独自ドメインや受注・顧客・商品などの管理運営サービスを提供し、商品は最も低い料金プランで500点を取り扱うことができる。これまで基本料金にあらかじめ組み込んできた集客サービスは今回、追加機能へと変更し、低コストを実現した。
「まるごとEC」の出店数はテストマーケティング時で800店舗。同23日のサービス開始後は、2007年度中に新規1,000店舗、20億円の売り上げを目指すという。