サマンサタバサジャパンリミテッド(港区北青山1、以下サマンサタバサ)は3月15日、アパレルショッピングサイトを運営するスタイライフ(港区)に対し株式公開買い付け(TOB)を行い、スタイライフを子会社化することを明らかにした。
サマンサタバサは昨年2月にネット上の仮想3Dショッピングモール「WW シティ&コミュニケーションズ」の立ち上げを表明、同サイトの正式オープンを1カ月後に控えた11月にスタイライフとの資本・業務提携を発表していた。現在同社はスタイライフの株式は発行済株式総数のうち20.58%にあたる4,200株を保有しているが、3月16日~4月16日に実施する公開買い付けで比率を55.38%まで引き上げ、6,800株を取得するという。買い付け価格は1株27万円で取得総額は18億3,600万円。
同社は今回のTOBで「(スタイライフと)より緊密な関係を構築する」とし、サイト運営の効率化を目指し今後も協議を続けていく方針。一方のライフスタイルも同日TOBへの全面賛同を表明し、「同じ若年女性向けの商品を扱うサマンサタバサとの連携を拡大することで、ビジネスチャンスを拡げる」と声明を出している。またスタイライフ株18.1%に相当する3,700株を保有する電子商取引のオプト(千代田区)もこの日、TOBに賛同し3,100株を公開買い付けに応募すると発表した。
TOBの発表を受けて同16日のスタイライフ株の終値は前日比10.87%増となる25万5,000円を記録、サマンサタバサ、オプトもともに前日を上回る終値で取り引きを終えている。スタイライフは現在、ファッション通販サイト「Stylife」を軸に通販誌「ルックス」の発行、コミュニティーサイト「エスコニュ」などの運営を手がけている。