3月16日、渋谷・公園通りのお笑い劇場「シアターD」（渋谷区神南1、TEL 03-3463-6004）で若手落語家が「レイトショー落語」を行うユニークな公演が行われる。

　公演は、同劇場が主催し今年1月に初公演を行った「シブヤ落語」の第2弾となるもので、出演者は立川志の輔さんの一番弟子、立川志の吉（しのきち）さん。22時30分に開演するユニークな企画に、当日舞台に上がる志の吉さんは早くも「レイトショー落語を定番化したい」と乗り気だという。

　1972年生まれ、兵庫県出身の志の吉さんは、大学在学中から落語研究会に所属し、1997年に落語立川流「立川志の輔」一門の戸をたたく。6年後の2003年には「二つ目」に昇進し、披露落語会を俳優座劇場で行った。落語は師匠譲りの「現代的」なセンスが特徴で、好青年を思わせる人柄が女性にも人気という。

　シブヤ落語のプロデューサーで、現在落語のマクラのみを紹介するラジオ番組「まくら@ラクゴ」（ラジオ日本）でパーソナリティーを務める放送作家の藤井青銅さんは「食事を済ませ、軽くアルコールも入り『さあ、この後どうしよう、まっすぐ帰るのはもったいない』という人に気軽に楽しんでもらえたら」と「シブヤ流」の楽しみ方を伝授。渋谷で落語公演を行うことについては「寄席よりも安くて落ち着ける。今後公演を定着させて徐々に浸透させていきたい」と話している。

　入場料は1,800円（前売りは1,500円）。公演は22時30分～23時30分を予定。

シアターD